ディノスシネマズBLOG

2015.12.15ほっかいどう映画館グラフィティー

テーマ:映画コラム

シネコンという興行形態が主流になる前は、様々な佇まいの映画館が街の風景に溶け込んでいました。映画の記憶というのは、どの映画館で観たかという記憶とセットで脳裏に刻まれていますよね。

本書は懐かしい昭和の映画館を中心に全道71館をピックアップし、ノスタルジックで味のあるイラストと共に紹介しています。また、想い出の作品のチラシ、ポスターも掲載され、あの頃のスクリーンが甦ってきます。

ところで本書によると、札幌には最盛期に53館の映画館があったそうですが、スガイビル(現・ディノス札幌中央ビル)には、一番多い時で何と11館もの映画館が存在したのです。本書でも紹介されている札幌劇場(7階)、シネマ5&シネマロキシ(5階)、グランドシネマ(4階)、テアトロポニーなどなどが各階にありました。シネコンなどという概念を知る由もない頃、1つのビルの中にこれだけたくさんのスクリーンで映画を上映していたというのは全国的にも珍しく、正に「映画のデパート」という様相でした。
この動画は、1987年の6月に4階・グランドシネマのチケット売り場の様子を撮影した貴重なものです。本書にも書かれているとおりボウリング場だったフロアを改装して作られたため天井が低く、また円柱形の柱が邪魔な映画館でした。動画にチラっと映っていますが、この時上映されていたのはマイケル・J・フォックス主演の『愛と栄光への日々』という作品ですね。
ご承知の方も多いかと思いますが、このフロア、今はボウリング場の姿に戻っています。

ほっかいどう映画館グラフィティー
和田 由美+北の映像ミュージアム/著
浦田久/画 本体1,800円+税
四六判並製
200ページ
ISBN 978-4-906740-18-5 C0074

Text by rubberduck